Chika Watanabe

Born in Japan, lives in Silicon Valley. Japanese Blog: chikawatanabe.com English Blog: eng.chikawatanabe.com

Silicon Valley
Chika Watanabe
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

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暗号通貨勉強会:VenmoとPaypalがENSサービス組み込み等

* CoinbaseがBaseレイヤー2とEthereum上にトークン化したBitcoin、cbBTCをローンチ * Coinbaseのレイヤー2のBaseのデイリーアクティブウォレットが100万個を突破。30日で71%増加しており、レイヤー2のArbitrum、Linea、Mantleの合計よりも多くなった。Ethereum Name Service (ENS)ベースのBasenamesがトランザクションを増加させており、これまでに20万件のBasenameがミントされた * P2PペイメントのVenmoとPaypalがENSをサービスに組み込み、米国ユーザはENSネームで送金できるようになった * ブロックチェーン上のSNSのFriend.techがローンチ4ヶ月で、スマートコントラクトをバーンアドレスに移管してアップデート終了。Friend.techは2013年の8月にシードラウンドを調達。ローンチ後は$90Mのフィーを集め、フィーの半分はファウンダー等に渡った。一方、発行したトークンはピークから97%下落していた * 2023年の暗号通貨詐欺の被害総額は$5.6Bで、

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暗号通貨勉強会:BitGoのWBTCカストディ問題など

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暗号通貨勉強会:BitGoのWBTCカストディ問題など

* BitGoがWBTC発行のためのBitcoinのマルチシグウォレットの鍵のホルダーを3分割。従来は3つのキーの全てをBitGoが管理していたが、そのうち二つを香港ベースのBiT Globalに渡すとしていた。しかしコミュニティから新しいエンティティのBiT GlobalがWBTCを動かせるようになる2つのキーを管理することへの反発がおき、最終的にBitGo SingaporeとBiT Global、BitGoがそれぞれ1つずつキーを管理することになった。BiT Globalは悪名高いTron創業者のJustin Sunも出資しており、これでWBTCのリスクが高まったと考えられ、MakerDAOはWBTCを外す提案をしている * Coinbaseが「cbBTC」「coming soon」というツイートをしたことでCoinbaseがラップドBTCを発行するのではないかと噂される。現在BitGoのWBTCは154,000、約$9B相当がEthereum上で流通している * Swellがリキッドステーキング用のswBTCをローンチ。swBTCにより、ビットコインホルダーがEthere

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暗号通貨勉強会:MegaETHなど

暗号通貨勉強会:MegaETHなど

* 1秒あたり10万トランザクションを処理可能で、レイテンシーもミリセカンド以下のセカンドレイヤー、MegaETHのシードラウンドがあり、$100M以上のバリュエーションで$20Mを調達した。投資家にはクリプト専門ファンドのDragonfly Capitalに加えVitalik Buterin, Consensys創業者のJoe Rubinなどが名を連ねる。MegaETHはシークエンサー、プルーバー、フルノードを独立させ、シークエンサーはオーダーとトランザクションのエグゼキューションのみを行い、ステートの差分をフルノードに伝える。トランザクションはフルノードで再実行して確認するのではなく、プルーバーが提示するプルーフによって確認される。これにより、個々のノードのハードウェアスペックは低めに抑えることができる。シークエンサーは全ステートをメモリ内に持ち、インメモリで計算を行うため、パフォーマンスが非常に高くなる。 * Ethereumの年間手数料収入は$2.7Bで、2位のBitcoinの$1.3Bの2倍以上。3位はTronの$456M。以降Solanaの$241M、BSCの$177M

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