Chika Watanabe

Born in Japan, lives in Silicon Valley. Japanese Blog: chikawatanabe.com English Blog: eng.chikawatanabe.com

Silicon Valley
Chika Watanabe
法定通貨担保型ステーブルコインPaxos

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法定通貨担保型ステーブルコインPaxos

もともと2012年にニューヨーク州の認可取引所、itBitとして始まったPaxosによるステーブルコイン。2018年5月にステーブルコイン発行に向け、ベンチャーキャピタルから6500万ドルを調達。同年9月にウィンクルボス兄弟のGemini Dollarと同じ日にニューヨーク州金融サービス局からステーブルコイン発行認可を得た。規制下で発行分の米ドルを保管するERC20トークンという点でGemini Dollarと非常に似ている。双子だと思ったら三つ子だった、という感じ。現時点での発行額は、Geminiが8800万ドルなのに対しPaxosは1億2300万ドルと、こちらもそれほど大きな差はない。 Gemini、Paxosともにオリジナルのビジネスである取引上の方も、1日の取引額はそれぞれ490万ドル、320万ドルと五十歩百歩。(参考まで、グローバルでトップのBinanceは6億ドル弱、米国取引所のCoinbaseで4100万ドル。ソースはCoinmarketCapの取引所ランキング。) いずれもニューヨークの会社である。 物理的に近くにあると、発想も成長意欲も似てしまうのはよくある話。

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法定通貨担保型ステーブルコインTrueUSD

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法定通貨担保型ステーブルコインTrueUSD

資産のトークン化のためのプラットフォームを開発するTrustToken社が発行したステーブルコイン。Gemini DollarやUSD Coinのように公的機関の認可は受けていないが、監査法人Cohen & Coによる監査結果を定期的に発表している。 TrustToken社は、アメリカドル以外にも、様々な法定通貨をトークン化していくとし、そのロードマップには日本円も入っている。また、法定通貨だけでなく不動産、事業会社など、いろいろな現世界のアセットをトークン化できるとしている。 TrustToken社は、Andreessen Horiwitz等のベンチャーキャピタルから2018年6月に2000万ドルを調達。8月には、ICOプラットフォームのCoinlistで、accredited investor(SECの規定を満たす適格投資家)から6100万ドルをゴールにICOを行なった(最終的にICOで調達した金額は不明)。 GUポッドキャスト ep.2:ステーブルコイン 参考:TrueUSD: A Stablecoin That You Can Redeem 1-for-1 for US

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法定通貨担保型ステーブルコイン Circle USD Coin

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法定通貨担保型ステーブルコイン Circle USD Coin

USDコイン(USDC)は、クリプトによるP2Pペイメントを行うCircle社が発行するステーブルコイン。Gemini Dollar同様、ニューヨーク州金融サービス局からステーブルコインとして認可されている。USDC発行にあたっては、米国最大の取引所のCoinbaseと協業、USDCはCoinbaseが取り扱う唯一のステーブルコインとなっている。 Circle社は2013年に創業され、2015年にニューヨーク州のBitLicenseを取得。本社はボストン。2016年までは、ビットコインのウォレットも提供していた。ベンチャーキャピタル等からこれまでに1億3500万ドルを調達している。 Circleの投資家にはBitmainも入っている。2018年には取引所のPoloniexを4億ドルで買収した。Bitmainはマイニング界では悪評高く、Poloniexも過去の取引問題でSECと対立する可能性があり、そのあたりについて問いただすインタビューが末尾のリンク先にある。 GUポッドキャスト ep.2:ステーブルコイン 参考: Unchained Podcast: Circle’s Jer

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法定通貨担保型ステーブルコインGemini Dollar

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法定通貨担保型ステーブルコインGemini Dollar

大金持ちでオリンピックメダル保持者でもある双子のウィンクルボス兄弟が運営する取引所、Geminiが発行するステーブルコイン。ウィンクルボス兄弟は、ハーバード在学中にザッカーバーグにアイデアを盗まれたとしてFacebookを訴え、2011年に6500万ドルの賠償金を獲得。これでビットコインを買い巨額の富を得てGeminiを開設、というわらしべ長者のような双子でもある。 Gemini DollarはNew York Department of Financial Services(ニューヨーク州金融サービス局)から2018年9月にステーブルコイン発行の許可を得て発行されているERC20トークン。 GUポッドキャスト ep.2:ステーブルコイン 参考: Unchained Podcast 2019年1月22日:Tyler and Cameron Winklevoss on Being the ‘Fastest Tortoise in the Race’

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クリプト担保型ステーブルコインMaker Dai

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クリプト担保型ステーブルコインMaker Dai

MakerというDAO (dicentralized autonomous organization)が発行するイーサリアム上のステーブルコインで、1 DAI=1米ドルの価値が続くように設計されている。ERC20トークンで、「ダイ」という名前は、中国語の「貸」から取られている。2017年12月18日に流通開始。 現在は、イーサリアムを担保として発行されており、CDP(collateralized debt position)と呼ばれるブロックチェーン上のスマートコントラクトにイーサリアムを送ることで発行される。送ったイーサリアムは、発行されたDaiを送り返すと戻ってくる。つまり、CDPにイーサリアムを「貸す」ことで、Daiを「借りる」ことができる。 現在は、発行したいDaiの価値の150%のイーサリアムをCDPに送らなければならない。つまり、1.5ドル分のイーサリアムをCDPに送ると、1 DAIが発行される。この150%を「担保比率」と呼ぶ。 Daiの価格がUS$1より低くなると、CDPをオークションで販売、イーサリアムの価値が、それが担保するDaiの価値より低くなる前に売り払う

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podcast ep.2: ステーブルコイン

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podcast ep.2: ステーブルコイン

2018年12月10日にリリースされたアンドリーセンホロヴィッツ(a16z)のポッドキャストで、a16zのJesse WaldenzとSonol Chokshiが、ステーブルコインのDAI発行元のMakerDAOのCTOのAndy Mileniusと語っている回を聞いた上で、それについて話しました。 元となるa16zポッドキャスト ビットコイン発祥の元となったSatoshi Nakamoto論文 Maker DAIホワイトペーパー 3人で見ながら話しているステーブルコイン一覧(市場価値は1月10日時点) * Fiat-collateralized:現存通貨担保型 * TrueUSD(TUSD)市場価値:$210 M * USD Coin (USDC)市場価値:$324 M * Gemini Dollar(GUSD)市場価値:$88 M * Tether(USDT)市場価値:$2 B * Paxos Standard Token(PAX)市場価値:$139 M * (Digix Gold:金担保型)

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