暗号通貨勉強会:a16zのクリプトアクセラレータ、BitcoinのVMなど

a16zのクリプトアクセラレータプログラム、Crypto Startup School第3回、Bitcoinヴァーチャルマシン、FTXの債権返還など

暗号通貨勉強会:a16zのクリプトアクセラレータ、BitcoinのVMなど
Photo by Austin Distel on Unsplash

  • a16zのクリプトアクセラレータプログラム、Crypto Startup Schoolの次回の開催地はロンドンとなる。Crypto Startup Schoolは12週間のプログラムで、サンフランシスコ、ロサンジェルスに続き3回目。今回は来年の3月27日から6月11日まで。MEV研究をするFlashbotsも卒業生。前回は世界からの8000社の応募のうち26社が選ばれた
  • Bitcoin上でバーチャルマシーンを稼働させる新たなホワイトペーパーが発表される。オプティミスティックロールアップににていて、Bitcoinの従来のコンセンサスルールを変えることなく使える
  • FTXが、$8.9Bを債権保持者に、$166MをFTX.USの債権保持者に支払うことになると発表。これにより債権の90%が返還される予定。ちなみに、倒産の時にハックされた$400Mはロシアに渡った模様
  • 2023年第三四半期のクリプト投資は去年の同じ時期に比べて63%下落。それでも$1.9Bが投資されている
  • 米国スーパーマーケットチェーンのTrader Joe’sがクリプト取引所のTrader Joeを訴える
  • ブロックチェーンベースのロイヤリティポイントをレストラン利用者に提供するBlackbird Labsがa16z、Amex Venturesなどから$24Mを調達
  • Ethtereumのステーキングの順番待ち時間がゼロに。6月には45日だった。現在ステークされたETHは2750万ETH、全体の22.9%となっている
  • 新たなリキッドステーキングプロトコルのDivaがLidoにバンパイヤアタック。DivaのTotal Value Lockedは2週間で600%増
  • BlackRockのビットコインETFが承認されたというフェイクニュースによりビットコイン価格が急上昇、一時$35,000を超える
  • Uniswapの取引に0.15%の取引手数料が上乗せされることになる。ただしUniswap Labsのウェブやモバイルインターフェイス上の取引のみでUniswap全取引の35-40%
  • Tetherが不正な取引を行なった可能性のあるアカウント32個をフリーズ。イスラエルとウクライナでのアクティビティが対象となった。イスラエルに関しては、ハマスが暗号通貨で資金調達を行なったとされている

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

By G.U.Staff
ブロックチェーン技術(初級編I)

ブロックチェーン技術(初級編I)

1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

By G.U.Staff
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe