暗号通貨勉強会:Binance$4.3Bの罰金支払いなど

BinanceとCZ有罪判決、BitcoinがBinanceからCoinbaseへ、その他の最近のニュース

暗号通貨勉強会:Binance$4.3Bの罰金支払いなど
Photo by Jonathan Borba on Unsplash

■BinanceとCZ有罪判決

  • 米国でBinance有罪判決が下され、$4.3B罰金支払い。それとは別にトップのCZが個人的に$50Mの罰金を支払い
  • 罪状はAML (Anti Money Laundering)違反。また、米国では認可された取引所しか先物やスワップ等のデリバティブを提供できないのに、米国民に対してそうした取引を許可していた
  • CZは10〜18ヶ月の禁固刑となる可能性あり
  • また、CZはBinanceの経営に関与することが禁じられる(第三者のコンプライアンスモニターによる監視を3年行い、その後は再度復帰できる)
  • CZはカナダ国民で、UAE在住。今回の判決を受けるに際し米国に来ているが、UAEは米国との犯罪人引渡条約を締結していないため、米国側はCZのUAE渡航を恐れているが、CZ側はUAE渡航申請

■BitcoinがBinanceからCoinbaseへ

  • Coinbaseのビットコインリザーブは12,000増加したのに対し、BinanceのBitcoinは5,000減少
  • Binanceからは$2.2B相当の資金が流出、ただしBinanceはまだ$58Bのリザーブ資産を所有(うち$10Bはステーブルコイン)

■その他のニュース

  • ニューヨーク証券取引所の元チェアマンがトップを務める暗号通貨取引所のBullishがCoindeskを買収
  • 取引所のBittrex Globalが12月にシャットダウン。子会社のBittrex USは2018年には米国取引の23%を占めていたが、SECから認可なしで取引所事業を行なっていたとして摘発され、今年初めにすでに事業撤退しているため今回のBittrex Globalの事業清算でBittrexは消滅
  • TetherがBitcoinマイニングに$500Mを投資予定。マイニング施設を新規建設するのに加え世界のマイナーに出資

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