暗号通貨勉強会:Vitalikがビットコインマキシマリスト擁護?

Vitalikがエイプリルフールに「In Defence of Bitcoin Maximalism」と題したブログをアップ。内容はビットコインマキシマリストを擁護するもので「本気半分・シニカル半分」とVitalikはインタビューで言っている。

暗号通貨勉強会:Vitalikがビットコインマキシマリスト擁護?

■Vitalikのビットコインマキシマリスト擁護

Vitalikがエイプリルフールに「In Defence of Bitcoin Maximalism」と題したブログをアップ。内容はビットコインマキシマリストを擁護するもので「本気半分・シニカル半分」とVitalikはインタビューで言っている。内容の要旨は以下の通り:

  • ロシアとウクライナの戦争に見られるように世の中は危険。政府の弾圧に負けないセキュリティを確保するために(分散型の)ブロックチェーンは多くを犠牲にしている。例えば「取引は何千回もの独立した承認が必要」「取引が終了するのに10秒〜10分かかる」「ユーザーがキーを無くしたらアクセス不可能」「プライバシーがほとんどない」など
  • こうしたブロックチェーンの機能を維持していくにはロバストな技術スタックとカルチャースタックが必要。ビットコインとイーサリアムを比較して、ビットコインのカルチャーは体制に屈しない強靭なミニマリズムがある
  • ビットコインには通貨の機能しかないが、通貨はブロックチェーンで最も成功した機能であり「とりあえず最初のアプリケーション」ではない。アルゼンチンの3%、ナイジェリアの6%、ウクライナの12%が資産として暗号通貨を持っている
  • ビットコインに機能を付加するプロポーザルは多数あるが、ビットコイン開発者は機能を加えることによるシステミックな複雑さが生じるリスクを心配しており、導入されることはない
  • イーサリアムのminer-extractable value (MEV)は「システミックな複雑さ」が産んだ問題の好例
  • ビットコインの強力な反体制的カルチャーがその独立性を担保している
  • 上述のビットコインの特徴はネットワーク効果によるものではない。「ビットコインは時代遅れのペットロックで、歩くゾンビ的ネットワーク効果に依存したちょっと押せば崩れるもの」という考えは間違っている
  • 「多くのブロックチェーンプロジェクトは詐欺でありそれを許してはならない」「通貨であることは暗号通貨の基本の価値であり、それを守るためにプロトコルはシンプルにすべき」「信条のためには多数の反感をかってもよい」といったマキシマリスト的発想は評価に値するものである

■その他のニュース

  • Beanstalkステーブルコインハックで$182Mが盗まれる。$1B相当のステーブルコインをフラッシュローンで借りて、それをBeanstalk DAOの投票に使い「ウクライナに寄付する」という提案をして承認、代わりにハッカーのウォレットに送金
  • 去年の8月からの38週で37件のハックがあり、総額$2.9Bが盗まれている
  • Axie InfinityのRoninブリッジハックで盗まれた173,600 Etherの7.5%にあたる13,020 EtherがプライバシーチェーンのTornado Cashでロンダリングされたが、その後ハッカーは北朝鮮のLazarusとFBIが発表、Tornado Cashはアカウントをブラックリストした(ちなみにTornado Cashにデポジットされている総額はUSドルで$6.4B相当。)
  • CoinbaseがBored Ape Yacht ClubのNFTをフィーチャーした3部作映画を制作することを発表。BAYCホルダーは自分のApeをキャストとして提出することができる(審査あり)
  • $2.9Mで販売されたJack Dorseyの最初のTweetが$48Mの売値予想でオークションに出されるが、ビッドは$30,000程度
  • USDCステーブルコインを発行するCircleが 昨年の$440Mに加えて$400Mを世界最大の資産運用会社のBlackRock、Fidelity等から調達。USDCは$51B流通しており、提携先のBNY Mellon銀行がカストディを提供
  • フォートナイトを開発したEpic Gamesが$2Bをメタバースに投資
  • これまでAave、Compound、MakerDAOなどに投資してきたUniswapがベンチャーキャピタルを開始
  • Ignite (元Tendermint)がスタートアップのアクセラレータを始動、毎年20社をサポート予定。Alameda Researchなど11企業が$150Mを投資
  • スマートコントラクトのセキュリティ監査などを行うCertikの$88M増資ラウンドにGoldmanが参加
  • MetaがNFT取引の手数料を50%と発表
  • 株式投資アプリのRobinhoodが個人ウォレットへの暗号通貨引出し機能を提供開始

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

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1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

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1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

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* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

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