暗号通貨勉強会:BlackRockのオンチェーンファンドなど

BlackRockがオンチェーンファンドのBUIDLをローンチ、Solana上のMemeトークン高騰、SECによるEthereum Foundationの調査のニュースなど

暗号通貨勉強会:BlackRockのオンチェーンファンドなど
Photo by Clint Adair on Unsplash

■BlackRockがオンチェーンファンドのBUIDLをローンチ

  • 最初の1週間で$245Mを受け入れ
  • BUIDLは米国債をトークナイズしたもので、1トークンが1ドルになるように設定されている
  • トークン化にはトークナイゼーションプラットフォームのSecuritizeを利用
  • 毎月、配当をトークンで還元
  • 投資家はあらかじめBlackRockがホワイトリストしたところのみで、最初の購入者はAnchorage Digital Bank、BitGo、Coinbase、Fireblocksなど

■その他のニュース

  • FidelityがEtherのスポットETF申請にステーキングを含むよう変更
  • SECがEthereum Foundationを調査中。SECはEtherを証券に分類しようとしている(商品先物取引委員会(CFTC)は、EtherはBitcoin、Litecoinと共にコモディティであるとしている。)
  • Solana上のMemeトークンがバブル状態。次々に新たなトークンが発行されている。最近では反ユダヤの人種差別的ネーミングのトークンが複数出て問題になっている
  • Sam Bankman Friedが刑期25年の判決
  • セカンドレイヤーのBlast上に作られたNFTゲームのMunchablesがハックされたが、これはMunchables開発者による内部犯行で、その後Munchablesはハックされた$62.5Mがあるアドレスのプライベートキーをリカバーすることで取り戻した
  • Mt.Gox 債権者への現金での返還が開始された模様
  • ペニーストックのNilam Resourcesという会社が「24,800ビットコインを購入する」という告知をして株価が10倍になったが、24,800ビットコインは$1.5B相当なのにも関わらず同社のキャッシュは$1.5Mしかなく、CEOはこの告知を知らなかったとしているが辞任
  • EUが新たなAML(マネーロンダリング防止対策)のルールを制定、取引所がホストしたウォレットは匿名のアドレスからは暗号通貨を受け取れないことになった。原案には、セルフカストディのウォレットからの送金は1000 EUROまで、送金の際の受け取り側のセルフカストディウォレットの個人認証をする、というルールが盛り込まれていたが、これは最終案には含まれなかった
  • Tornado Cash開発者のAlexey Pertsevが、$1.2Bのマネーロンダリングを行なったとしてオランダで64ヶ月の実刑判決を受けた

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

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1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

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ブロックチェーン技術(初級編I)

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1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

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暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

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* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

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