暗号通貨勉強会:CertikがKrakenをハック?

CertikのKrakenハック、TelegramのTONなど

暗号通貨勉強会:CertikがKrakenをハック?

■CertikがKrakenをハック?

  • スマートコントラクト等の監査を行うCertikが取引所のKrakenのバグをついて、口座内に存在しない$3M相当の暗号通貨を引き出し
  • CertikはKrakenに「もしこのバグがパッチされなかった場合どれくらいの金額が引き出されていたか」を教えろと要求
  • KrakenはCertikを訴えると発表
  • Certikは引き出したMATIKの一部をTornado Cashに流していたことからホワイトハックではない可能性が高い
  • さらに、Certikは米国企業で、米国ではTornado Cashの利用が禁じられている
  • 最終的にCertikがKrakenに$3Mを返却

■TelegramのTON上のアクティビティが増加

  • TON (The Open Network)のオフィシャルなウォレットがローンチしたのは2023年9月だが、6月に入ってからのデイリーアクティブウォレット数は1日を除いてEthereumより多い平均465,200個
  • TONのウォレットは米国以外の8億6千万ユーザーのTelegramアプリにデフォルトで提供されている。

■その他のニュース

  • SECがEthereumを証券に該当するかどうかの調査を終了、証券には分類されなかった
  • NasdaqがBitcoinとEtherの混合ETFをSECに申請。運用はHashdexが行う。70%BTC、30%ETHで、この比率はBTCとETHの市場価値で決められている
  • Terraform LabsがSECからの訴訟に関し$4.47Bを支払うことで和解。そのうち$3.6Bが被害者への支払いで、残りの$420Mが罰金、$467Mが利子となっている
  • オーストラリアが最初のBitcoinスポットETFを認可
  • Time.Funがレイヤー2のBase上でローンチ。これは、時間をトークン化するもので、クリエーターとの1:1のセッションに利用したりできる。これまでに$1M分が取引された
  • Tetherがゴールドで担保されるシンサティックドルで1USドルにペグされたAlloy(aUSDT)をローンチ。ユーザーは物理的なゴールドの所有権をトークン化したTether Gold(XAUt)を担保にAlloyを発行することができる
  • ドイツが違法映画サイト、movie2k.coから没収した$3.05B相当のBitcoinのうち$600M相当をKrakenやBitstampに移動、さらに$65M分をCoinbaseに移動した。movie2k.coは広告やサブスクリプションからの収入でBitcoinを買い集めており、1月に当局からの捜査が入り5万Bitcoinが没収されていた
  • MicroStrategyがさらに$786M相当の11,931BTCを新たに購入、トータルの所有分が$8.3B相当となった。MicroStratagyは最近、日本の新株予約権付き社債に近いコンバーチブルノートで$700Mを調達している

Read more

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

By G.U.Staff
ブロックチェーン技術(初級編I)

ブロックチェーン技術(初級編I)

1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

By G.U.Staff
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe