暗号通貨勉強会:ConsensysのSEC提訴 など

ConsensysのSEC提訴、FTX債権者支払い、CZの4ヶ月の求刑など

暗号通貨勉強会:ConsensysのSEC提訴 など
Photo by Mathieu Stern on Unsplash

  • Consensysが、Etherを証券に分類しようとしていることでSECを提訴。Etherが証券であることをベースにConsensysを調査している件も違法であるとしている(ConsensysのMetamaskウォレットがブローカーに相当するのではないかとの容疑等)
  • FTX債権者への支払いは、清算計画の実行日より60日以内に、所有していたクリプトの倒産時の価格の118%がキャッシュで返済されることになった。倒産時に顧客資産のうち$8Bが足りないとしていたが、各種資産を処理して現金化したことで$14.5B ~ $16.3Bのキャッシュがあるとしている
  • Binanceの創業トップだったCZが、アメリカのAML(アンチマネーロンダリング)違反で4ヶ月という軽い懲役判決。Binance自身が$4.3Bの罰金の支払いに同意していること、CZに犯罪歴がないこと、CZがグローバルに多数のチャリティに寄付していること、知人・友人から多数の減刑を望むレターがきたことなどが4ヶ月で済んだ理由とされる
  • トランプ元大統領のNFTについて、人気コメディアンのジミーキンメルがテレビで笑いものにしたことで価格が2倍に。トランプは、このNFTを47個以上持っている人を対象にディナーパーティーを開催していた
  • CosmosベースのDex、OsmosisがBitcoinのセカンドレイヤーをローンチ
  • Bitcoin Cashの推進者のRoger Verが脱税等の容疑で告発される
  • EigenLayerがエアドロップをしたが、ジオブロッキングがあり、さらにトークンの取引が不可能なことから不満の声がでる
  • Arbitrumの取引総額がセカンドレイヤーとしては初めて$150Bを突破
  • CoinbaseのQ1利益(EBITDA)が2023年1年分を上回る$1Bに。セカンドレイヤーのBaseチェーンの収入は月間$30M+に
  • TetherのQ1売上は$4.52Bに。US国債、ビットコイン、ゴールドの持分からの利益が大きい
  • MicrostrategyがBitcoinベースの分散型アイデンティティソリューション、Microstrategy Orangeをエンタープライズ向けにローンチ。Inscriptionを利用してIDを記載
  • EVM互換で、並列処理により1秒あたり1万トランザクション処理可能なレイヤーブロックチェーンを提供するMonadが$225M調達
  • ビットコインマイニングマシンを製造販売するAuradineが$80M調達
  • Facebookが開発したプログラミング言語Moveベースのブロックチェーンインフラを提供するMovement Labsが$38M調達

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

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ブロックチェーン技術(初級編I)

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1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

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暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

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* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe