暗号通貨勉強会:Dencunアップグレードなど

Dencunアップグレード、ヘリウムモバイル、MakerDAO、Worldcoinなど

暗号通貨勉強会:Dencunアップグレードなど
Photo by Petr Magera on Unsplash

  • イーサリアムがDencun(デンクーン)アップグレード。イーサリアムをスケーラブルにする上で重要なダンクシャーディングが未来像としてあるが、その中間段階となるプロトダンクシャーディングが取り入れられた。結果としてレイヤー2のトランザクション手数料が減少。アップグレード後のトランザクション手数料はOptimismが5セント、Baseが6.4セント、Arbitrumが16セント、zkSyncが16セントへ
  • ビットコインが3月14日に過去最高の$73,835を記録したが、その後$68,000前後まで下落。一方、ビットコインETFは2ヶ月で$55Bのアセットとなった。多数のビットコインETFがある競争環境で、BlackRockのiShares ETFが圧倒的に強いが、VanEckはシェア拡大のためETFの手数料を1年間ゼロとして、1日で$119Mのインフローを記録した
  • Microstrategyさらに$600M分の転換社債を発行してビットコイン購入へ
  • 英国の裁判所がCraig WrightはSatoshi Nakamotoではないと判決。判決内容は、「Craig Wrightは、1)ビットコインホワイトペーパーの筆者ではない、2)2008年から2011年までSatoshi Nakamotoのハンドルネームで活動した人間ではない、3)ビットコインシステムのクリエーターではない、4)ビットコインソフトウェアの最初の作成者ではない」
  • 審査中のEtherのETF承認だが、5月23日のデッドラインまでに承認される可能性は35%とBloomberg ETFアナリストが発表。それまでは70%としていたが、半分に確率が下がったことになる。他のアナリストも同様の見解を発表。SECが承認に向けての対話に乗ってきていないため
  • ヘリウムモバイルが月20ドル携帯プランを提供。ヘリウムは、ノードを提供するとトークンがもらえるSolana上のネットワークだが、最近携帯キャリアのTMobileと提携し5Gサービスを提供している
  • MakerDAOがステーブルトークンDAIのセービングスレートを5%から15%に引き上げ。5%では他でもっと高いレートがあり競争力がなくなり、1週間でDAIの供給量が$5Bから$4.4Bに下がったため。DAIの担保はリアルワールドアセットに投資されているため、DAIが返還された時のリクイデートに時間がかかる可能性があり、一気にDAIが売られると問題が生じる可能性がある
  • Worldcoinがスペインで暫定的に利用禁止に。個人情報保護法に違反していないかの審査をするため。一方、Trail of Bitsの監査によれば、WorldcoinのOrbは個人情報は保存せず、アップロードされるのは虹彩のIDのみ
  • Binanceの元CEO Changpeng Zhao (CZ)は米国での判決を待つ間米国から出国禁止令が出ているが、さらに米国当局からパスポートを提出するよう指示
  • ピンクの帽子を被った芝犬のミームコイン、Solana上のDogwifhatが、ラスベガスのスフィアでミームを表示する権利を買うための$690,000を調達。スフィアは内外をLEDパネルで覆った2万人収容の球形のアリーナで、内部にはハイビジョンの100倍の解像度の1.5万m2のLEDが設置されている

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

By G.U.Staff
ブロックチェーン技術(初級編I)

ブロックチェーン技術(初級編I)

1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

By G.U.Staff
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe