暗号通貨勉強会:EtherのスポットETF認可など

EtherのスポットETFをSECが認可、MEVアタック、Tornado Cashの開発者が懲役刑に、など

暗号通貨勉強会:EtherのスポットETF認可など
Photo by micheile henderson on Unsplash

  • EtherのスポットETFを証券取引委員会が認可、ステーキングは除外された。今後S-1という提出物の審査を経て取引が開始される。EtherのスポットETF認可のニュースにEtherの価格は反応せず。数日前に認可されそうというニュースが出た時点ですでに織り込み済みか
  • MIT卒の兄弟がMEVアタックで12秒で$25Mを取った罪で司法省から起訴される。兄弟の父親はMITの宇宙航空学科のトップ。MEV-boostソフトウェアのバグを利用したもので、16バリデータをセットアップし、サンドウィッチアタックをしようとしているMEVボットから資金を盗み取るもの。罪状はブロックの中身を盗み見るためにリレーに偽の署名を送ったこと。司法省が非常にテクニカルな罪を調べ上げて起訴したことでも話題になっている
  • Tornado Cashの開発者がマネーロンダリングの罪で64ヶ月の懲役
  • zkSyncが6月13日にエアドロップを予定
  • Ethenaのシンサティクドル、USDeをステークできるPendleのTVLが$5.88Bに。USDeの総流通量は現在$2.75B(PendleはUSDe以外もステークできる)
  • トランプへの選挙用寄付が暗号通貨でも支払えるようになった。使える通貨はBitcoin、Ether、Solana、Dogecoin、Shiba Inu Coin、Avalanche、XRP、USDCの8種類
  • Algorandが広告ビデオをYouTubeにアップ。スーパーのキャッシャーで、Bitcoinで払おうとした人が27分待ちだと言われ、Etherで支払おうとした人はフィーが$112だと言われ、Solanaで支払おうとした人はトランザクションがフェイルし続ける、一方Algorandで支払おうとした人は全てスムーズに行く、というもの
  • Dogecoinの看板だった芝犬のカボスが死亡
  • MetamaskがBitcoinをサポートする計画であることを発表
  • 不動産等のリアルワールドアセットをトークン化するPlumeが$10Mのシードファンディングを調達。Arbitrum NitroベースのEthereumレイヤー2で、現在プライベートテスト中
  • 分散型ソーシャルネットワークのFarcasterがシリーズAとして$1Bの企業価値で$150Mを調達。FarcasterのDAUは約6万人。Farcasterではデータ保持が有料で、5000ポストで年間約$5をEtherで支払う必要があり、現在までに約$1.4Mの収益がある。最初の5000ポストは無料で、ストレージが足りなくなると古いポストから削除されていく。アプリをエンベッドできるFramesが人気
  • 分散型天候観測のWeatherXMが$7.7Mを調達

Read more

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

By G.U.Staff
ブロックチェーン技術(初級編I)

ブロックチェーン技術(初級編I)

1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

By G.U.Staff
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe