暗号通貨勉強会:Ledgerライブラリハックなど

Ledgerライブラリハック、Bitcoinのトランザクションフィー高騰、Solanaのスマホが米国で売り切れなど

暗号通貨勉強会:Ledgerライブラリハックなど
Photo by Max Saeling on Unsplash

■Ledgerライブラリハック

  • ハードウェアウォレットのLedgerのライブラリのConnector Kitがハックされ、$600,000が盗まれる
  • Connector KitはdAppとウォレットの接続で広く利用されLedger以外のウォレットとの接続でも使われているため、Ledger利用者以外でも被害があった
  • Connector Kitを利用するdAppにはSushiSwap、Lido、Metamask、Coinbaseなどがある
  • Ledgerの過去の社員がフィッシングによりクレデンシャルを盗まれたのが原因
  • ユーザがウォレットとdAppを接続しようとすると悪意ある入力画面がポップアップするようなコードが挿入されていた

■Bitcoinのトランザクションフィー高騰

  • Bitcoinのトランザクションフィーが2021年4月以来最高に
  • オンチェーンにメタデータを書き込める「BitcoinのNFT」のInscriptionのトランザクションが増えたことが要因で、一時トランザクションフィーが$37になった
  • InscriptionはBitcoin以外のチェーンにも広がり、ArbitrumのはSequencerとFeedが一時ダウン、Avalanche、Cronos、zkSync、Celestiaのパフォーマンスも低下
  • Arbitrumは、24時間で430万取引があったとしている

■Solanaのスマホが米国で売り切れ

  • SolanaのSagaスマホが米国で売り切れ。これまで1日に2−3台しか売れていなかったのが、1週間で15,000台を販売
  • SagaにはSolana上のミームコインのBONKが「エアドロップ」されることになり、BONKの高騰で1台あたりのアロケーションが$860と、電話機価格の$599を凌駕
  • さらに10件前後の他のコインのエアドロップも行われる

■その他のニュース

  • Coinbase、Kraken、Ripple、a16zなどが集まりロビーイング団体を組成、クリプトフレンドリーな政治家をサポートするために$78Mを献金
  • 米国の新会計ルールで、暗号資産の価値が上昇した場合利益を計上できるようになった。これまでは損失のみが計上できた
  • Solana上でのミームコイン取引の増加で、EthereumのDEX取引高をSolanaのDEX取引高が凌駕
  • VitalikがzkEVMのEthereumメインネット統合を提唱
  • EigenLayerのリミットが増加され、48時間で$1Bのリステーキングデポジットが増加

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

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1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

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1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

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* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

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