Lunascape Walletが WalletConnectとEIP-3085に対応しました

誰もが簡単に使えるEthereumウォレット「Lunascape Wallet」がWalletConnect及びEIP-3085などに対応したVer. 1.2.0を公開したことをお知らせします。

Lunascape Walletが
WalletConnectとEIP-3085に対応しました

~ Lunascape Wallet Ver. 1.2.0を公開 ~

ブロックチェーンスタートアップのG.U.Technologies株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:稲葉大明、近藤秀和)は、誰もが簡単に使えるEthereumウォレット「Lunascape Wallet」がWalletConnect及びEIP-3085などに対応したVer. 1.2.0を公開したことをお知らせします。

1. WalletConnect対応

WalletConnectとは広く使われているWeb3接続プロトコルで、ウォレットとDAppsを簡単かつ安全に接続・ログインすることができます。
これにより、Lunascape WalletはOpenSeaやメタバース関連のアプリケーション(DApps)との間で、QRコードのスキャンまたはディープリンクのクリックを介して暗号化された安全な接続を行います。また、このプロトコルにはトランザクションやその他のコールリクエストを行う際のプッシュ通知機能があり、ユーザーにトランザクションの通知や承認を要求することができます。

図1)WalletConnectでOpenSeaに簡単にログイン


2. EIP-3085対応

EIP-3085とは閲覧するウェブサイトから追加して欲しいチェーンの情報を検知し、ユーザーは承認するだけでネットワークとトークンの追加が可能なネットワーク自動検出機能です。なお、ネットワーク検出ダイアログには以下の情報が表示されます。

  • チェーン名
  • チェーンID
  • RPC URL
  • 通貨記号
  • ブロックエクスプローラのURL

新しいイーサリアム互換ネットワークが増えていく中、ウォレットユーザーはそれらを自ら手動で追加する必要があり、この課題を解決する機能のニーズが高まっています。今回、Lunascape WalletはEIP-3085に対応したことでネットワーク自動検出の他、ネットワークごとのベーストークン設定を簡単に行えるようになりました。

  • EIP-3085ドキュメントはこちら
  • Chromeウェブストア Lunascape Walletページはこちら

図2)3ステップでネットワークとトークンをウォレットに追加


3. リスト表示対応

Lunascape Walletは初心者から上級者まで誰もが簡単に使えるデザインを追求しカード型のデザインを採用しています。昨今、多くのプロジェクトやトークンが公開される中、複数保有するトークンの一覧性を高めるためトークンのリスト表示に対応しました。

図3)カード表示(左)とリスト表示(右)


■ Lunascape Walletについて

Lunascape Walletは初心者から上級者まで誰もが簡単かつ安全に使える機能を備えたDApps対応のEthereumウォレットです。NFT取引やDApps対応のDeFi (分散型金融) にもご利用いただけます。また、本Walletは現在、Google Chromeウェブストアのエクステンションとして提供しており、Chromeウェブストア開発者プログラムのポリシー遵守及び未解決の違反がない開発者が作成したエクステンションであることを認定する「Established Publisher badge」を取得しています。

Lunascape Walletの主な特徴

1. 世界基準のイーサリアム・ウォレット

Lunascape Walletは世界中で利用されることを前提に、世界で最も利用されているイーサリアム・ウォレット「MetaMask」と遜色ない機能を搭載しています。MetaMaskをはじめとする既存ウォレットとの互換性を持ち、それらのアドレスを簡単にインポートできるなど、すぐにLunascape Walletを使い始めることができます。また、NFT取引の世界最大手「OpenSea」でのご利用や世界的に有名な分散型取引所のUniswap ( https://uniswap.org/ )」、Compound ( https://compound.finance/ )などの主要なEthereum上で動作するDeFi (分散型金融) サービスにも対応しています。

2. 誰でも簡単に使えるカード型デザイン

Lunascape Walletは初心者から上級者まで誰もが簡単かつ安全に使えるデザインを追求し、トークンとネットワークが一体となったカード型のデザインを採用しています。本来、トークンとそれが発行されているネットワークは一体であることが多いものの、従来のウォレットはそれらを別々に管理しているためとても使いづらいという課題があります。Lunascape Walletはそれらを解消するため、カードを左右にスライドするだけでトークンとその対象のネットワークが一体となって切り替えることができます。これにより、別のネットワーク上のトークンを誤って送金する事故を防ぐなど安全にご使用いただけます。その他、複数のアカウントを作成する機能やアカウント切り替え機能、アドレス帳機能などを搭載し、どなたでも簡単に安心してご利用いただけるWalletを目指します。

3. プライバシーに配慮した安全設計

Lunascape Walletが有する、接続したくないサービスを遮断するためのブラックリストや特定のサービスへの接続を許可するためのホワイトリスト機能により、自分が許可していないウェブサイトへ自分のウォレットアドレスが勝手に公開されることを防ぐことができるなど、プライバシー保護にも配慮しています。


■ Lunascape Wallet開発チーム及びG.U.Technologies提供サービスについて

Lunascape Walletは累計2000万ユーザーを誇る高速ブラウザ「Lunascape」の開発チームが主導し自社で開発しています。その他、G.U.Technologiesでは下記のサービスを開発・運営しています。

高速&広告ブロックブラウザ (デスクトップ版モバイルアプリ版を提供)

誰でも簡単にブロックチェーンを構築できるBaaS (Blockchain as a Service)

すぐにブロックチェーン開発を体験できるEthereum互換テストネット

ブロックチェーン関連の最新情報サイト

日本発Ethereum互換のブロックチェーンコンソーシアムの運用

  • その他、ブロックチェーンコンサルティングやソリューション・サービスの提供、ブロックチェーンコンソーシアムの運用を行う

Read more

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

By G.U.Staff
ブロックチェーン技術(初級編I)

ブロックチェーン技術(初級編I)

1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

By G.U.Staff
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe