暗号通貨勉強会:トランプのビットコインスニーカーなど

大統領選を控えトランプの暗号通貨界への影響がニュースになる。それ以外の最近のニュースはTelegramのTONや、DMVの車両登録をブロックチェーン上に構築

暗号通貨勉強会:トランプのビットコインスニーカーなど
Photo by CHUTTERSNAP on Unsplash

  • トランプが、Bitcoin2024で「大統領になったら証券取引委員会のトップ、ゲリーゲンズラーをクビにする」と発言。それ以外にもCBDC(中央銀行デジタル通貨)は発行しない、バイデンの「War on crypt」を終える、米国でのBTCマイニングを推奨する、Silk Roadのファウンダーで終身刑で服役中のRoss Ulbrichtを釈放する、といった公約を語るが、多くは大統領の権限ではなかったりする
  • トランプが所有するサイトで、BitcoinのロゴとTrump Crypto Presidentと記載されたハイトップスニーカーが$500で販売され1000足がすぐに売り切れ。サイトではそれ以外のスニーカーやゴルフシューズ、香水(Victory Cologne by President Trump)が売っている
  • TelegramのTON(The Open Network)でのアクティビティが増加中。TVLは年初から34倍に、通貨のTONは$2から$7になった。アクティブアドレス数は580万となりEthereumを凌駕。ブロックチェーン上の複数のゲームも人気が出ている
  • カリフォルニアの車両管理局(DMV)がAvalanche上で4200万台の車両登録をデジタル化。ユーザーはDMVのアプリで車両の登録変更を行うことができるようになる
  • EtherのスポットETFが7月23日に取引開始、初日に$1Bが取引され、ネットで$107Mがインフローとして入る。(従来あったGrayscaleのEthereum TrustからコンバートされたETFから$484Mがアウトフローとして出たのでネットでの数字は少なめ)
  • Mt.Goxが7月に17,000人の債権者に指定の取引所を通して返済を完了、新たに33,960 BTC($2.2B相当)を別ウォレットに移動。これで、元々あった142,000 BTCのうち、管財人の手元に残るのは$32,899 BTCとなった。新たな移動先はBitGoではないかと推測されている
  • Tetherの2024年上半期の利益は$5.2Bに
  • Solana上のMemecoin発行プラットフォームで2月にローンチしたPump.Funの1か月の売り上げがこれまでの最高額の$25.6Mに
  • 米国政府が、アンダーグランドマーケットのSild Roadから没収したビットコインのうち$2B分を別のウォレットに移動。トランザクションフィーは6セント
  • MicroStrategyのMichael Saylorが、2045年までにBitcoinはベースケースで$13MになるとBitcoin2024で発言。ベアケースは$3M、ブルケースは$49M。世界の資産に対するBitcoinの割合では、ブルケースから順に22%、7%、2%。ARRは37%、29%、21%
  • JitoがSolana上でのリステーキングサービスを開始
  • dYdX の古いバージョンv3のサイトがハックされる。v3は1週間あたり$1.5Bのデリバティブ取引を行うDexで、ハッカーはドメインを乗っ取りコピーサイトを作ってやってきたユーザーのウォレットと繋ぎ取引を承認させてトークンを奪い取った
  • USDCを発行するCircleのセカンダリーマーケットでの企業価値は$5B。2022年には$9Bだったので下落しているが、近日中にIPO予定
  • 29歳の男性がウクライナで誘拐され、$200,000相当のBTCの送金を強要されて盗まれた上で殺され森に埋められる
  • 分散型エネルギーインフラストラクチャーのDaylightがa16z等から$9Mを調達。最初は家電のエネルギー消費を管理するDaylight Appとソーラーや電池のマーケットプレースを運営、さらにDaylight Protocolを利用することで家庭や商用ビルは自家発電電力を売買できるようになる
  • Bitcoinのレイヤー2のBitlayerが$11Mを調達
  • ブロックチェーンベースのAIプラットフォームHyperbolicがシードで$7Mを調達。最初のプロダクトはインファレンスサービスで、将来的にはGPUマーケットプレースの設立を計画。ファウンダーは中国とロシアの数学オリンピックでゴールドを獲得、UC Berkeleyで博士号を2年で取得したJasper Zhang

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ブロックチェーン技術(初級編Ⅱ)

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1.ブロックチェーン業界の現状 現在2021年時点で、Ethererumが爆発的に認知度が高まり、同時にNFTブームを巻き起こしています。日々ニュースやSNSでNFTやDeFiについて、目にしない日はありません。コロナ禍における新たな経済圏としても注目を集めています。そんなブロックチェーンの業界の現状についてみていきましょう。 [決済特化系(目的特化系)について] 基軸通貨としてはBitcoinが1強状態である。理解が進み、Bitcoinが主要な金融人からもその価値を認められつつある。主要なヘッジファンドや年金基金がドルインフレヘッジ手段として投資を開始し、価格が高騰。目的用途以外に利用できない。 [ブロックチェーン インフラ系について] Ethereumがほぼ1強状態である。DeFi(分散金融)が2020年は非常に盛り上がり、2021年にはNFTが爆発的な人気に。インターネットとWebと親和性が特に高く、分散型取引所やゲーム内通貨を想定したマーケットプレースなどの実装も進む。ただし、速度問題が重くのしかかり、手数料も高騰。ゆえにEnterpriseの実装も進まない。 [専用シ

By G.U.Staff
ブロックチェーン技術(初級編I)

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1.ブロックチェーンとは? ブロックチェーン(Blockchain)とは、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。(Wikipediaより) 簡単に言えば、信頼できない人が多少紛れ込んでいても、 改ざんすることが難しい、分散共有データベースです。ブロックチェーンを利用すると、今までコストや組織間調整の負荷のために難しかったデータやビジネスロジックの共有が、より安価に、かつ簡単にできるようになります。 近年のウェブとインターネットの飛躍的な発展における情報革命によって、人々のコミュニケーション能力、情報収集能力は有史以来飛躍的に向上しました。 しかしながら、インターネットの機能はまだまだ不完全であり、特に認証、決済、信頼担保等の点において大きな技術的欠陥を抱え、フェイクニュースや詐欺などが横行しています。 そのような中、2007年にSatoshi Nakamotoが発明したとされるBitcoinが登場し、

By G.U.Staff
暗号通貨勉強会:最近の各種ハックなど

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* 20歳のシンガポール人のLamがアメリカ人から$230M相当のビットコインを騙し取り逮捕された。Googleを装い「アカウントがハックされた」と電話して被害者にセキュリティコードを提供させ、GmailとOneDriveで暗号通貨の情報を探しGeminiの口座があることを発見。Geminiのセキュリティチームのふりをして口座がハックされたと電話、被害者に$3Mを送らせる。さらにリモートデスクトップソフトウェアをダウンロードさせ、4100BTCがあるアドレスのプライベートキーを表示させてBTCを騙し取った。共犯者がVPNを使わずにTradeOgreのアカウントを作ったことから住居が判明、そこから足がついた。Lamは31台の高級車を購入、家賃が月々$68,000するような高級住宅を複数賃貸、さらにナイトクラブで一晩に$500,000使うなどしていた * テレビのドキュメンタリー、Money Electric:The Bitcoin Mysteryで、ビットコイン初期開発者のカナダ人Peter Toddがサトシナカモトである、とし、Peter Toddはこれを強く否定するが、殺人・誘拐

By Chika Watanabe