2021年7月11日に行ったClubhouseの暗号通貨勉強会で話した内容です。会話の録音は上記ポッドキャストからどうぞ。
Unisocksは分散型取引プロトコルのUniswapが発行したERC20トークンで、本物の限定生産ソックスと引き換えられる(下記写真)。
2月に一旦1,000万円レベルになった後、現在500万円弱で流通している。
ソックス誕生からこれまでの経緯
- 2019年に500足分が単価$12で発売された(=Uniswapが500 Unisocksと35ETHで流動性プールを作った)
- これまでに198足が現物に引き換えられ(=トークンがburnされた)、残り302足分中21足分が流通
- 2020年9月にUniswapがガバナンストークンUNIを発行した際、220,000UNIがUnisocksホルダー用に確保され、Unisocksをそれまでに持っていたことがあるアドレスに1000 UNIずつが配られた(現時点でのUNI = $18)
考察
「burn」「pool」「bonding curve」といった分散型取引所の基本概念は抽象度が高くて難しいのですが、Unisocksの仕組みを見ることで、「靴下が届いたらトークンは存在しなくなる」等、理解しやすくなるのではないでしょうか。
さらに、
- トークンホルダーから現物引き換えリクエストを受けたUniswapがソックスを送り出してから相手の手元に届く前になくなってしまったらどうするのか?
- 送るときは500万円相当の保険をかけるのか?
- トークンなしの現実のソックスに価値はあるのか?
- 実物ソックスが無価値でトークンのソックスが高額で流通している場合それはなんの価値なのか?
など、今後様々な物理的な資産がトークン化される際の思考実験的にもなかなか面白い試みではないでしょうか。